Xperia Z1(SO-01F SOL23) VS iPhone 5S 徹底比較! SoC,グラフィック編!

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さて、docomo及びauから発売が予想されるXperia Z1(,)と本日発表されたiPhone 5Sを早速比較してみました。

まずはスペックシート比較から。

なお、Xperia Z1の国内版である、SO-01FとSOl23の公式なスペックがdocomo,au,SONYなどから発表されていませんので、国際版のスペックをお借りしています。
また、カラー展開などもキャリアによって変わってくるかもしれません。それでもいいよという方は下のスペックシートをご覧ください。

 
(SO-01F SOL23)
画像
メーカーSONYApple
OSAndroid 4.2.2IOS 7
SoCQualcomm Snapdragon800 MSM8974Apple A7
CPUクアッドコア Krait 400 2.2GHzデュアルコア ARMv8 1.7GHz
GPUAdreno 330?未確定
RAM2GB?非公開
ROM(ストレージ)16GB16GB/32GB/64GB
ディスプレイ5.0インチ トリルミナスディスプレイ4.0インチRetinaディスプレイ
解像度1920×1080(FHD)1,136 x 640
ppi(pixel per inch)441326
サイズ約144.4(H)x73.9(W)x8.5(D)mm約123.8(H)x58.6(W)x7.6(D)mm
重さ169g112g
バッテリー3,000mAh?非公開
メインカメラ2070万画素裏面照射型800万画素裏面照射型
サブカメラ220万画素裏面照射型120万画素裏面照射型
赤外線×
おサイフ×
ワンセグ×
防水○(IPX5/8等級)×
防塵○(IP5X等級)×
指紋認証×
Wi-FiIEEE802.11 a/b/g/n/acIEEE802.11 a/b/g/n
BluetoothBluetooth 4.0Bluetooth 4.0
NFC×
ネットワーク:LTE2100/1800/1500/800 MHz2100/1900/1800/1700/900/850/800/700 MHz
ネットワーク:W-CDMA/CDMA2000W-CDMA(SO-01F)2100//850/800 MHz
CDMA2000(SOL23) 2100/800 MHz
W-CDMA 2100/1900/1700/900/850 MHz
CDMA2000 2100/1900/1700/800 MHz
ネットワーク:GSM1900/1800/900/850 MHz1900/1800/900/850 MHz
連続待受時間(3G)最大550時間最大250時間
連続通話時間(3G)最大14時間最大10時間
カラーブラック
ホワイト
パープル
スペースグレイ
ゴールド
シルバー

■プロセッサ/グラフィックの比較
さて、それでは各項目を詳しく見ていきましょう。
Xperia Z1 :Qualcomm Snapdragon 800 MSM8974
iPhone 5s :Apple A7
Xperia Z1は毎度おなじみQualcommのSnapdragon 。その第5世代にあたる Snapdragon 800 MSM8974を搭載しています。よく比較されるXperia Zのチップセット(S4 Pro)と比べると1世代上がり、処理性能が1,75倍に上昇。また、Open GL ES 3.0にも対応しています。なお、プログラムで使用するためには、OS側での対応が必要なので、Android 4.3以上のバージョンでのみ対応しています。

リンゲルブルーメンさんにXperia ZとZ1の動作比較動画が挙がっていたので、ご参考までに。


iPhone 5sはAppleの新型チップA7を搭載。CPU/GPUともに前世代iPhoneより2倍になったと発表されています。

参考までに、GFX Benchに一部登場したiPhone 5Sのベンチマーク結果ではOffscreen環境下では約2倍の性能を発揮しています。

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なるほど、2倍というのはあながち間違いではなさそうですね。

第4世代iPadとのOffscreen環境下での比較です。わずかながら、iPhone 5sの方が上回っています。ちなみに、第4世代iPadに採用されているPowerVR SGX 544MP4はOpen GL ES 3.0に対応していないことから、今回のA7プロセッサには搭載されていないことになります。(iPhone 5sの新機能としてOpen GL ES 3.0が紹介されている為 )Appleは別のグラフィックチップを新たに調達した模様です。PowerVR Series 6でしょうか?

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さて、それではZ1とiPhone 5sの比較ですが…!

すみません、Z1がまだGFX Benchに登場していませんでしたので、同じSoCを搭載しているXperia Z Ultraで検証してみます。

 

 

 

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はい、結果ドーン。ということで、Offscreen環境(ディスプレイに依存しない出力結果)ではXperia Z Ultra,Onscreen(実際にディスプレイに表示された)環境ではiPhone 5sが勝るという結果となりました。なお、iPhone 5sの出力結果はおそらく、カンファレンス時に行われたものであり最終製品版の結果ではないのでご注意ください。あくまで、ひとつのベンチマークソフトの、ひとつの結果としてとらえてください。この辺のしっかりした結果や、Webブラウジング時でのベンチ結果などは追記していこうと思います。

ひとまずは、この結果だけを見ると、グラフィック処理性能の比較はほぼ互角といったところでしょうか。

もちろん、各メーカーでのパフォーマンスチューニングやOS・アプリケーションによって、数値上の能力の優劣と、実際の見た目とでは動作に違いが生まれる場合もあります。

MSM8974のGPUである、Adreno 330については、4gamerさんに技術デモの動画が掲載されていましたので、参考までにどうぞ。来年にはPS3,XBOX360を超えるグラフィック性能がモバイルにもやってくるというのだから驚きですよね。

こちらはiPhone 5sの発表と同時にお披露目されたInfinity Blade 3 。

■M7モーションコプロセッサについて

さて、iPhone 5sの目玉として、新たに搭載されたM7モーションコプロセッサ。マイクロプロセッサの補助的な役割として、A7プロセッサに負荷をかけることなく、加速度/ジャイロ/コンパスなど各センサーからのデータをCPUパワーを浪費せずに処理することが出来るスグレモノ。NVIDIAのTegraの「コンパニオンコア」のような考え方ですね。iPhone 5sはこのM7により、スペックアップかつ、電池もちの微増につなげています。

画像はengadgetから。

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また、M7に対応したAPIも公開されるので、開発者はこの新しいプロセッサを用いたアプリケーションの開発を行うことが可能です。フィットネスアプリなど今後のトレンドとなる「ウェアラブルコンピュータ」へのさきがけの意味合いも持っているのでしょうね。

ちなみに、Xperia Z1に搭載されているSnapdragon 800にはM7のようなコプロセッサと大きく括りに出来るものは存在せず、モデムチップの改善によるLTE接続時の大幅な消費電力減少を謳っています。

■64bitCPUについて

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Appleはこの度、スマートフォンとしては初めて64bitにプロセッサを対応させました。今までのiPhoneの32bitアーキテクチャは最大4GBまでのメモリを同時に利用が可能なので、今のスマートフォンの主流のメモリ空間から考えると十分事足りるのではないかと思ってしまうのですが、CPU,GPUともにここ近年でハイペースはスペックアップを続けているこの市場にとっては、OSやアプリケーションが要求するメモリも爆増することが目に見えている状況。Appleは先を見越して時期尚早だと一部では言われながらも、64bit対応のプロセッサを搭載し、OSを一新させました。指紋認証も搭載したことですし、今後は業務用アプリケーション/ソフトウェアの道も見えてきました。

対して、Xperia Z1に関してはいわずもがな。SONYはあくまで端末を開発するメーカーであり、Android OSを開発するGoogleではないので、こういった施策は取れません。

ソフトウェア・ハードウェアの両方の足並みをそろえ、かつ市場の舵取りを行うことが出来るApple、そして「iPhone」という市場を席巻する1つの端末。64bitCPU搭載の発表は「iPhone復活」の可能性の大きさを再認識させられたと思います。今後のAppleの出方次第だとは思いますが。

■まとめ

iPhone 5sの新チップA7に偏った感じになってしまって、まとめてみると、「あ、あんまり比較になってないわまずいわコレ」と思っているのはナイショですが、比較をしてみると、64bitプロセッサをいち早く導入したApple(iPhone 5s)が市場の「次世代」を見据えていること、そして、いち早く導入出来ることそのものに大きなメリットがあると改めて実感しました。SONYの場合は、GoogleのAndroid OSの歩みに歩幅を合わせないといけない訳ですからね。

SONYとAppleではお金の稼ぎ方も、目指す方向性も考え方も違うので、このフラッグシップ端末の比較が全てではないのですが、読み取れた情報から本質を考えてみるのも、面白いと思います。