Palmの流れを汲むWebOS オープンソース化へ

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伝統的なPDA「Palm」の流れを汲み、現在はHP(Hewlett-Packard)によって買収されてスマートフォン界に殴り込んだWebOS

iPhone/Androidの前に大敗北を喫し、一度は「事業撤退」と判定されましたが、9月末に就任した新CEOホイットマン氏によって方針転換。その運命をオープンソースコミュニティに託すことになりました。

WebOSはHPの「Palm Pre」や「Palm Pixi」といったスマートフォンに搭載されているOS。HTML5対応のブラウザを備え、アプリストアも持つなど現代のスマートフォン向けプラットフォームとしては充分な能力を持ちつつも、Palmシリーズはなかなか売れませんでした。
HPでは当初、スマートフォンだけではなくプリンタなどの周辺機器へもWebOSを搭載していく計画でしたが、本陣のスマートフォンが大変でそれどころでは…というのが今であるよう。

WebOSを搭載したPalm Pre

この様な状況のため、一度はWebOS事業を中止するという決定を下したHPでしたが、ホイットマンCEOによってその決定が覆され事業継続となりました。
これまでクローズに開発されてきた方針から転換し、オープンソース開発という形態に未来を託します。ここはAndroidに倣ったのかもしれませんが、ライセンスなどはまだ不透明でどのような形になるか分かりません。

ホイットマンCEOは、「(アプリ開発などでトラディショナルな方法が用いられるAndroid/iPhone勢に対して)WebOSはモバイルプラットフォームをベースに一から開発され、クラウドと親和性がよく、スケーラブルな唯一のOSである」と優位性をアピール。オープンソースコミュニティへこれらの資産を提供し、さらに資金面でも充分にバックアップすることでよりよいプラットフォームとなることを目指します。

ところで、WebOSの開発は継続となりましたがHPがWebOS搭載のPalmスマートフォンを発売するかと言えば、それはノーであるよう。HPとしてはスマートフォンではなくタブレットにWebOSを搭載する計画を持っているようです。
しかし、たしかHPはWindows8のタブレットを発売する計画を持っていて…えっ、どっちも発売するの?
いったいどうなるんでしょうか? まだ迷走している感が否めません。
まぁもちろん、オープンソースで公開されるなら野良ビルドがスマートフォンで動くようになる可能性は…もちろん有るのですが。(公開ライセンスにもよりますけれどね。)

ホイットマンCEOは「成果が出るまで5年程度掛かるだろう。プロジェクトの成果を見るためには、長いスパンで考える必要がある。」とも 述べており、気長にやっていく姿勢がうかがえます。これからも急がずゆっくりとiPhone/Android勢に対して攻勢を掛けていく心づもりなのでしょう。
さて、5年後のプラットフォーム勢力図にWebOSの文字はあるのでしょうか・・・?楽しみですね。

Source : HP WebOS Developer Blog ( via ITmedia )