iPhoneがドコモからも発売の報道 真相は・・・?

                  emunoki_img_111201_01

今朝、日経ビジネスが報道したところによると、iPhone・iPadの2機種について、ドコモからも発売が決定したそうです。

これまで犬猿の仲、発売はあり得ないと言われてきたAppleとドコモの関係でしたが、はてさて今回の報道は本当なんでしょうか・・・?

まずは日経ビジネスが12月1日付けで報道したこの記事の要点を簡単にまとめてみましょう。

  • NTT DocomoとAppleが11月中旬に基本合意しており、細かい交渉がスタートしたと関係者からリーク
  • この合意は米国でドコモ社長の山田氏とAppleCEOのティム・クックの間で交わされたものである。
  • iPadが来夏から、iPhoneは来秋からドコモでも発売される
  • 両デバイスともにLTEによる高速通信に対応、AppleはDocomoのLTEに対する取り組みを評価。

Source : ドコモ、来夏にiPhone参入:日経ビジネスオンライン

なるほど、ついに国内でもiPhoneが3キャリア体制になるという訳ですね。しかもDocomo版はLTE対応という付加価値もあるというのです。
この報道元である日経ビジネスオンラインといえば、KDDIによるiPhone発売をトバしたことでも記憶に新しいですね。
当該記事の執筆者のうち原氏、小坂橋氏の二人はKDDIのiPhone発売記事の執筆者でした。もしかすると、この記事もあの時のように真実なのか・・・信用できるのか・・・?

と思われたのですが、先ほどDocomoからこれを否定する公式コメントが発表されました。

本日、一部報道で、当社がアップル社の「iPhone」及び「iPad」の取り扱いを開始する旨の報道がありましたが、
現時点において、「iPhone」及び「iPad」の取り扱いについて、当社がアップル社と基本合意したという事実はございません。

また、現時点において、「iPhone」及び「iPad」の取り扱いに関し、アップル社と具体的な交渉をしている事実もございません。

Source :  ドコモからのお知らせ:弊社に関する一部報道について

このコメントでは日経ビジネスの報道を全否定する格好で、ニヤニヤしながら含みのある否定ポーズであったKDDIの時とは対照的に見えます。
本当に交渉や合意が存在していないか、あるいは少なくともそういうふうに思わせぶりな態度をとれるような段階ではないといえるでしょう。

ただ、全否定して見せてはいるもののドコモはiPhoneを「諦めていない」という姿勢を過去に何度か見せてきています。実際に交渉があり、何らかの成果を結んでいる可能性は否定できないようにも思います。

 

ところで。
僕はこの報道にもう一つの見方を持っています。というのも、「もしかして、ドコモは意図的に流出させたんじゃないかな・・・」と思っているんですね。
まずはちょっとこれを見てください。

KDDI(au)の携帯電話加入者が米アップルのスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)「iPhone(アイフォーン)」の販売開始を受けて大幅に増えている。通信会社を変更しても同じ電話番号が使える「番号持ち運び制度(MNP)」の利用件数は、KDDIが10月末で7万件弱の転入超過と、9月末の8700件の転入超から大幅増になったもようだ。

日本経済新聞

この記事を見てもらうとわかるように、実はKDDIがiPhoneを発売してから、ドコモからauへMNP流出するケースがかなり増えているようなんです。

「iPhoneはほしいけれど、ソフトバンクの電波はちょっと・・・」

と思っていたドコモユーザーの層が、auの電波なら信用できるということでキャリアを変えてiPhone4S購入という風に動いているようなんですね。 しかも、その数字は7万件とかなり無視できない状態になっています。

ドコモとしては、このMNP流出はなんとしても食い止めたいはずです。しかし、今のドコモにはこの流出を食い止める上手い手を打てる状況にない。さて、どうするか。
そこで、ドコモからiPhone発売という情報をちらつかせるというのはまぁあり得ないではない発想ではないでしょうか。

複数関係者が、わざわざ前回KDDIに関係する報道を行った原氏・小坂橋氏に情報をリークしたのは、報道されたいという意図があったからだという風にも読めるような気がします。
実際にはあまり進んでいないiPhone獲得の交渉を、さも近々発売されているように報道を流してもらう。もしくは、交渉のプログレスが事実でも公式発表できない段階だとすれば、リーク報道によって顧客の心を引きつけておく。
良い作戦のような気はします。

これはもちろん僕個人の妄想で、特に確信があるわけではありませんが・・・あり得ないではなさそうな気もします。

まぁたとえ意図的ではなかったにしてもMNP流出を食い止めたいドコモにとっては今回の報道は一定の止血剤になり得るはずです。今回の報道で一番喜んでいるのは、実はドコモの内側かもしれません。