Androidブラウザ徹底調査! 第一回 “標準ブラウザ”

                  takaaki_11091906

Androidの魅力といえば、やっぱりアプリ選択の自由度ですよね。

iPhoneではMobile Safariしか選択できないブラウザですが、Androidなら様々な選択肢から選ぶことが出来ます。

しかしそうなってくるとどれを使うかはナカナカ悩ましいものですよね。
そういうわけで、Androidマーケットに数多あるブラウザをインタフェース・機能性・ベンチマークの3方面から徹底的に検証していきます!

Android標準ブラウザ

連載第一回の今回は、Android標準ブラウザを紹介していきます。
全てのAndroidスマートフォンに搭載されている最もシンプルなブラウザで、iPhoneのSafariに相当する位置づけですね。

描画エンジンとしてWebkit Mobileを採用しています。WebkitはiPhoneでも採用されているスマートフォン標準エンジンですから、スマートフォン向けサイトを正確に表示するという意味ではもっとも適したエンジンです。
そういう意味で、「とりあえずこれでいいや!」という風に標準ブラウザを選択するのもひとつの手ですね。

また、この連載中では標準ブラウザを「他ブラウザとの比較対象」として意識していこうと思います。

ユーザインタフェース

標準ブラウザのインタフェースの感想は、「シンプル」の一言に尽きます。必要な機能を最小限に備えていますが、ややこしいギミックは一切ありません。

全ての機能へはメニューボタンを押して表示されるアドレスバーとメニューでアクセス可能です。

アイコンの数は少なく、指が迷うことは無いでしょう。
シンプルでよく使う機能のみに絞られているのが特徴的ですね。

ブックマークはこのように大きなアイコンにして表示されることも可能。押し間違えは少なそうです。

ただ、フォルダ管理することはできないようですね。これは残念。

タブの切り替えは、このようなList Viewから行います。
iPhoneのような派手さはありません。

機能性

この項ではブラウザの機能性を見ていきますよ。
標準ブラウザは同期やプラグインなどといった機能は特にありませんが、Webkit系ブラウザですからそのレンダリング再現性はバッチリです!

本誌”Smartcha”を表示させてみました。

 

Smatchaの様にスマートフォン表示に対応Webサイトでは、このように小さな画面で読みやすいディスプレイに切り替わります。

Google検索もスマートフォン専用画面となっており、Googleのスマートフォン専用サービスへのアクセスが容易になっています。

 

標準ブラウザ(Webkit)最大のメリットは、このように「スマートフォン向けページがちゃんと表示されること」です。WebkitはiPhoneを含めたスマートフォンの標準であるため、表示再現性が高いことが利点なのです。

また、標準ブラウザにはブックマーク同期などの特別な機能は一切用意されていません。しかし、PhoneMarksなどのブックマーク同期アプリをAndroidに導入するなどの方法で、いくらか機能を追加することは不可能ではありません。

ベンチマーク

ベンチマークは、ブラウザの処理性能を客観的に数値化するものです。今回は5つのテストを実施し、その数字からブラウザの処理性能を評価していきたいと思います。

さっそく、標準ブラウザでのベンチマーク結果を見てみましょう。

テスト名(リンクで詳細) ベンチマークスコア
V8 Benchmark suite(v5) 304
Sun Spider(0.91) 4937.1[ms]
test rendering time 67.1[s]
Standard page load test 2994[ms]
Acid3 95/100

V8 Benchmark SuiteSun Spiderは、JavaScriptの実行速度を数値化するベンチマークです。V8は数値が高いほど、Sun Spiderは数値が低いほどサクサクと快適にブラウジングできると評価します。
Test rendring timeStandard page load testページを描画(レンダリング)する能力を数値化するベンチマークで、どちらも数値が小さいほど素早く表示が終了することを示しています。
また、Acid3HTML5への対応の良さを表すベンチマークです。100点満点を最高に、対応状態を数値化しています。

まだ他のブラウザでのベンチマークが出ていませんから、この結果だけを見ても評価は難しいところです。
この連載では、これから他のブラウザのベンチマーク結果を評価する際の一つの基準として使っていきますね。

総評

おそらく、多くのAndroidスマホユーザが使っていると思われるこの標準ブラウザ

ブラウザとして求められる機能を最小限だけを押さえ、標準的で素直な操作方法だけを必要とするインタフェースを持ったこのブラウザは、スマートフォンを初めて触るような初心者にも馴染みやすい”混乱の少ないブラウザ”であると言えるでしょう。
しかしその一方で、最近では常識になりつつある「ブックマーク同期」「ブックマークのフォルダ管理」といったところも削り落とされており、使い込んでいくうちにだんだんと不満が増えてきそうでもあります。

動作速度に関しては、まだ他のブラウザのベンチマークが出ていませんから触れることが出来ません。
今後、他のブラウザと比較しながら検討していきたいところです。

明日から(ほぼ)日刊で、Android用ブラウザ(スマートフォン向け)をどんどんと紹介していこうと思います!
日々必ず使うけれど、たくさんあって判りづらいAndroidのブラウザ。自分にあったブラウザ選択の一助になれるよう、気張って書いて行きますのでよろしくお願いしますねッ

 


各ベンチマーク説明

V8 benchmark suite : Googleが開発したJavaScriptベンチマーク。OSカーネルのシミュレーションや暗号化などの数学的に高度なシチュエーションが用意されているが、テスト内容としては実際のWebブラウジングには遠い。

Sunspider : WebkitProjectによるJavaScriptベンチマーキング。実際にブラウジングで発生すると思われる処理に焦点を当てており、V8 benchmark suiteよりもより実践的なテスト内容を持っている。

Test rendering speed : 非常に巨大なtable構造を表示させることで、HTMLを解釈する速度(=ページを画面に表示する速度)をベンチマークする。テキストやその構造が複雑なサイトに近いテスト内容。

Standard page load test : 上記のTest rendering speedよりもより実践に近い内容を持ったベンチマーク。テキストだけでなく、画像も含んだページの読み込み速度を計測するし評価する。

Acid3 : 次世代のHTML規格である「HTML5」への対応の良さを示すベンチマーク。Web Standard prohjectにより提供されており、標準への準拠していることが求められる。数値が高いほどページを正確に表示する力が高いと見なせる。


テストしたブラウザ

Android Browser(Android 2.3.3 Webkit 533.1) -> Android Market(無し)


テスト環境と方法

ベンチマークやインタフェースの表示には、、SonyErricson Xperia acro(au版:IS11S)を用いた。
Android 2.3.3 / Snapdragon MSM8255  1GHz single core / RAM : 512MB / フルワイドVGA 854*480

ベンチマーク前にAdvanced Task Killerでメモリを解放し、その後5分間静置したのちにブラウザを起動して各種ベンチマークを実行した。また、各ベンチマークは連続して実行し、スコアは3回計測したうちで最も良い結果を採用した。