HPがWebOSから撤退。。。 Palm買収とは何だったのか

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昨年の春にPalmを買収しモバイルに殴りこみをかけに行った米Hewlett Packard(HP)
この12億ドル(約960億円)の買収劇でPalmのモバイル向けOS「WebOS」を獲得したHPはこれでモバイル市場に攻勢をかけていく…ハズでしたがあれっ?

WebOSによるスマートフォン・タブレットデバイスの計画を中止することになったようですよ?

もともと、HPによるPalm買収は「優れたモバイル向けOSを欲して」という部分が大きくあったと言われています。
OSとしてWindowsMobileを採用したスマートフォン”iPAQ”を手がけていたHPですが、当時のWinMoにはアプリストア機能などがなかったこと、そして野暮ったいユーザ・インターフェースなどを嫌い新しいモバイル向けOSを探してしていました。

そこでPalmが開発していたWebOSを会社ごとまるっと買収、うちのスマートフォンに載せてしまおう!と考えていたようなのですが・・・

結局、そう簡単にはいかなかったということなのでしょうか。
大きな期待を受けたもののWebOSデバイス発売は遅れに遅れ、後手に回ってしまったこれらの売れ行きはまさに悲しいものとなっていました。

このような状況ですから、非採算事業の切り離しや終了といった議論の中でタブレットやスマートフォンが上がってくるのはまぁ当然であったとも言えそうです。
この2つがなくなれば、WebOSの活躍の場はほぼ無くなります。HP独自プラットフォームとしてPCやプリンタなどの様々な用途として投入すると公言していたとはいえ、それもどうなるのか…?

今のところHPはスマートフォンの停止のほかには

HPは今後、webOSソフトウェアの価値を最適化するためのオプションの、探求を続ける。

と述べるにとどまっており、どのような手段を取るかは明言されていません。先に書いたように別の方法で使うのかもしれませんがwebOSソフトウェアのライセンス自体を転売してしまう方法を取る可能性が高く、 そうなればPalmを購入して得た一番大きなものを失う事になります。

米国の大手ICTアドバイザリであるGardnerのエージェントは、HPのPalm買収時に「Palmの購入は失敗だ。パテントや優れた技術者は得られるだろうが、WebOSはどうだろうか。」という趣旨のコメントを出していました。その言葉の通りになってしまいました。
技術者と多くのモバイル関連特許を入手することができたわけですが、果たしてそれは1000億円近い投資と釣り合っているのでしょうか

とにかく、WebOSのスマートフォン・タブレットへの投入はもうありません。
今後はもっと意外なところでWebOSを見ることがあるかもしれませんが…スマートフォン向けとしては優れたOSだったと思うのですが、ただ残念です。

Source : Engadget