スマホにもケータイ小説の波がやって来る!? 「スマホ小説」を探る。

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少し前に爆発的に人気を博したケータイ小説。今はブームとは言えないけれど、それでもまだ多くのユーザーを抱えている日本独特のコンテンツとして若い世代を中心に人気ですよね。最近では、国外のユーザーにもケータイ小説が受け入れられていると聞きます。

そんな中、今発展途上なのが「ケータイ小説」ならぬ「スマホ小説」。昨今のスマホブームに乗っかって、ケータイ小説もスマートフォンのように多種・多様に進化していくのかもしれません。

■ケータイ小説を読むスマホユーザーは増加傾向

ケータイ小説のブームが沈静化したのが3年ほど前。沈静化しても一定数のユーザーはついていたのですが、スマートフォンの売り上げ増加とともにケータイ小説をスマートフォンで読むユーザーが増加しているみたいです。特に数字が顕著に表れたのが昨年の4月~6月。NTTレゾナントとインターネットコムが1,047人を対象に実施した調査では、「ケータイ小説を知っていて、実際に読んだことがある」という回答したユーザー数がその3ヶ月で、22.0%から31.4%に上昇しています。ちなみに、この時期にはNTT docomoからXperia X10 SO-01Bが発売されています。

1番最近のデータ、スマホからの読者が増加傾向―「ケータイ小説」定期調査【9】では、ケータイ小説を「携帯電話で見るユーザー」、「PCで見るユーザー」数は微増していますが、「スマートフォンで見るユーザー」は微減しています。スマートフォンユーザーの急増がケータイ小説の閲読ユーザーに直結しているとは必ずしも言えないのかもしれません。ただ、やはり昨年に比べるとユーザー数の割合は増加傾向にあります。

グラフ化された資料は情報元ページをご覧ください。(日経新聞の会員登録が必要です)

■各社も拍車をかける

mobageを手掛けるDeNAとNTT docomoが共同で運営する「E★エブリスタ」は2011年6月に会員数が100万人を突破し、その中の新規の有料会員コンテンツ「E★エブリスタプレミアム」の登録者の9割が、スマホユーザー(docomoユーザー)だそうです。投稿された書籍総数も160万を超えており、勢いのあるメディアだと思います。
また、ケータイ小説の大手である、「野いちご」「魔法のiらんど」もWebサイトをスマートフォンに対応させたり、スターツ出版はiOS向けに人気書籍をアプリとして販売しています。これからは、既存の携帯電話よりもスマートフォンのユーザー数の方が多くなってくるという予測ですから、各社がしのぎを削り、対応に追われ、コンテンツを充実させている最中です。

「mobage」で人気の怪盗ロワイヤルもケータイ書籍化

■メリットは画面の大きさとそれに伴うジャンルの多彩化

今までのケータイ小説は、フィーチャーフォンの小さな画面に合わせた『短文・会話が多い・改行が多い・1ページの量が少ない』という傾向にありました。しかし、最近主流のスマートフォンは4インチ超えの大きなディスプレイのものも多くなってきており、それに伴い1ページで表現できる文章量が増えて、表現の幅が広くなってきているみたいです。ケータイ小説と聞くと女子高生向けの恋愛ものが多いという印象ですが、最近はスマホのおかげでホラー等の新たなジャンルに挑戦でき、作品の多様化により読者層も拡大してきているみたいです。

E★エブリスタプレミアムの登録過半数は40代以上だとか。


どうですか?「ケータイ小説」と聞くとなんだか若者だけのコンテンツだと思われがちですが、スマホによる多彩化はユーザーの層を厚くしてくれてかつ、幅広い年代のユーザーが書いた小説を読むことが出来るコンテンツに徐々に生まれ変わっているようです。ただ、ケータイ小説らしさというのも残しつつ上手く新規ユーザー取り囲まないとケータイ小説であるが故の「手軽さ」や「親しみやすさ」が薄れるといったことになりかねないのでは?と少し思ったりもしますね。